日本的なカレーライス
日本的なカレーライスは、日本以外の国でもある程度普及している。その理由として「イギリスの影響」、「戦前の日本の影響」、「戦後の日本の影響」の3つが考えられる。
日本にカレーライスを伝えた国と言われるイギリスには、見た目や味が日本のカレーライスによく似た「curry and rice」(カリーアンドライス)が存在する。パブ(大衆酒場)や学生食堂で安い値段で気軽に食べられる庶民性の点でも日本でのカレーライスと共通する。もともと日曜日に焼いたローストビーフの残りを使ったポピュラーな家庭料理だったが、家庭でローストビーフを焼く習慣が失われたり、米飯を炊くのが面倒などの理由で、家庭料理としては衰退している。イギリスには多くのインド料理店が存在するが、それらの本格的なインド料理とは別のイギリスの大衆料理といえる。
イギリスの統治を長く受けていた香港では、茶餐廳と呼ばれる喫茶レストランにカレーライスを揃えている店が少なくない。日本のものと比べると、さらっとしたものが多い。
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明治初期から日本人移民の多いハワイでは、カレーライスは日常食として普及しており、日本料理店のみならず大衆的なレストランや伝統的なハワイ料理を扱う店のメニューにもカレーライスの名を見つけることができる。明治・大正期の日本の味を継承した黄色いカレーを供する店が主流であるが、近年は、タイやベトナムなど東南アジア系移民の増加や、CoCo壱番屋の進出などにより、さまざまなバリエーションのカレーが食べられるようになってきた。
台湾には、日本統治時代に、日本人がカレーライスを持ち込んだ。「日式咖哩飯」(リーシーカーリーファン)と呼ばれ、屋台や食堂などで気軽に食べることができる。台湾の古典的な日式咖哩飯は、肉や野菜の具が少なく片栗粉でトロミを付けた日本統治当時のカレーに近い料理であるが、近年は日本の大手カレーチェーン店の台湾進出によって、現在の日本のカレーライスと大差ないものが普及してきている。